オンライン資格確認~概要編~

オンライン資格確認とは

オンライン資格確認を一言でいうと、

”マイナンバーカードが保険証として利用できるようになる”

です。

マイナンバーカードについているICチップ、健康保険証の記号番号等を利用して、オンラインで資格情報の確認することができます。
 

オンライン資格確認の「本格運用」は、2021年10月20日がスタートしましたが、2021年11月時点では導入又は導入予定の予定の医療機関が少なくまだまだ普及はしているとは言い難い状況です。

オンライン資格確認の普及、医療機関への補助金

政府は、デジタル社会構築に向けた重要な基盤と位置付けとして、早期に医療機関や薬局へ導入してもらうために、普及のために補助金を大幅に拡充しています。

医療機関への補助補助金の詳細

オンライン資格確認を医療機関が導入するメリット

事務作業の効率化

オンライン資格確認を導入するメリットとしては、まず事務作業の効率化やレセプト返戻の減少や事務作業の効率化が挙げられます。
オンライン資格確認を導入により、保険資格情報を支払基金等にオンラインでアクセスしてレセコンなどの医療機関システムに自動的に取り込むことが出来き、保険証の入力の手間削減につながります。
保険資格情報が取り込まれるため、資格過誤によるレセプト返戻の減少につながり業務が削減が期待できます。
マイナンバーカードだけでなく従来の保険証でも記号番号等を入力することで、 保険証の有効期限が切れていないか確認が出来ます。

今までの保険証の入力

  • 受付で健康保険証を受け取り、保険証記号番号、氏名、生年月日、住所等を医療機関システムに入力

オンライン資格確認の導入後

  • マイナンバーカードで最新の資格情報を自動的に医療機関システムで取り込む
  • 保険証で資格情報を取り込む(最小限の入力は必要)

支払基金等にオンラインでアクセスして、自動で資格情報を自動的に取り込んだり、資格情報を確認することで、資格過誤によるレセプト返戻が減り、窓口業務が削減されます。

薬剤情報、特定検診情報等が閲覧可能となる

マイナンバーカードでの本人確認により、有資格者等(薬剤情報は医師、歯科医師、薬剤師等。特定健診情報は医師、歯科医師等)が薬剤情報、特定検診情報等を閲覧することができます。
薬剤情報や特定検診情報などは、はかなりデリケートな情報ですので、本人確認を行った場合しか閲覧出来ないようになっています。

※但し患者さんの同意が必要となります。

災害時に限った特別措置(検討中)

特別措置として、地震や洪水などの災害時に、患者さん本人が薬を持参出来なかった場合には、マイナンバーカードでの本人確認が無くても薬剤情報・特定健診情報の閲覧ができます。

限度額適用認定証等の連携

患者さんから保険者への申請がなくても、限度額情報を取得できるようになります。そのため、患者さんは限度額以上の医療費を窓口で支払う必要がなくなります。

一括照会

一括照会は、事前に予約されている患者さん等の保険資格が有効かなどの保険情報を把握することができます。